ZC33S タービン交換データ開発
こんにちは
久しぶりの投稿で申し訳ございません。
ここ最近朝から晩までZC33Sスイフトスポーツのタービン交換車のデータ開発を行っておりました。
開発に使用しているタービンですがHKSさんのGT3-FXタービンです。
ポン付けでノーマルECUデータにも対応しているこちらのタービンですが、ほぼどこも出しているポン付けタービンは同じサイズですね。
ALIENTECH JAPANではZC33Sは非常に多くの開発を行ってきておりタービン交換仕様のデータもありましたが今回STAGE2.5をベースとしたタービン交換Verと現在まだ発売はしていないSTAGE4ベースでの現車合わせを行う事にしました。
そして今回車両をSTAGE4データの開発に協力してくれているオーナー様に車両をお借りしてデータの開発を行っています。
まずSTAGE2.5ベースの方はブースト1.3K→0.9Kという一般的なブーストでデータは完成しました。
今回STAGE4ベースの現車合わせ(まだ途中ですが)にてDynapackにてテストを行いましたのでその様子をお知らせします。
まずはこちら
グレーのラインは以前同じDynapackで計測しましたHKS SPEC-Lマフラーのみ変更の車両のノーマルECUのパワーグラフです。
赤は今回のテスト車両 仕様はHKS GT3-FXタービン HKSインタークーラー TMスクエアマフラー
純正交換タイプエアフィルター NGKレーシングプラグです。
※HKSスポーツ触媒仕様もテスト予定です(HKSのフロントパイプとTMスクエアさんのマフラーの接合部が違う為現在パーツを製作して後程テスト予定です。)
赤のラインはどこでもよく見るHKSタービン交換車ノーマルデータですね。
そして開発段階のSTAGE4現車合わせは
目指していた補正係数無しのTCF1.0で200馬力を超えました。
TCF1.15やローラー換算ですと230馬力程になると思います。
一筋縄ではいかないこのSTAGE4データですがようやくまとまってきてくれました。
まだ実走行で詰める所があり完成はしていませんが乗っていてもトルクも凄くノーマルタービンとは違い高回転までしっかり加速し速いです!!
ZC33Sは排気圧力に非常にシビアな車両です。
今回のDynapackテストでは実際に排気圧力もモニターしながらタービン効率の良いブーストを探します。
上に書いていますがZC33Sのブーストは一般的に1.3K→0.9Kです。(オーバーシュートで1.4Kかかる事もあります。
これは世に出回っているブーストマップを上げるだけ上げたときにこの数値になりますがうちでは現在ブーストを特別な方法で更に上げる事が出来るので排気圧力をモニターしながらブーストの変化によるパワーの上り幅などを参考に設定ブーストを決定しました。
更にMAPの解析が進めばもう10馬力前後は上乗せ出来そうですが現状ではここまでで後は煮詰めに入ります。
現在OBDポートで書き換えを行い開発をしていますがやはり純正ECUのタービン交換ともなると一筋縄ではいきません。何回もデータの変更 試走 log解析 データ変更を繰り返します。
この1台の現車合わせをしている間に兄はタイムアタックのEVO8をMOTEC制御でS2000をAEMのインフィニティシリーズで完成させレースカーの86をハルテックのELITEで終わらせておりリアルタイムで書き換えられるフルコンが羨ましくなりました!
これはフルコンも色んなECUや車種対応出来ますよと宣伝も兼ねていますw
また完成しましたらご報告させて頂きます。
ちなみにこちらのオーナー様島根県から鹿児島県まで依頼をして下さいました。
最初にお問合せを頂いた際にSNSでのお問合せでしたのでページを見に行くと
タイムアタックに人生を懸けています!!
自分より約一回り若い彼の一文に心を打たれました!!
自分達もタイムアタック車両を製作 メンテナンスしてきました。
なので少しでも協力出来る事があればと今回車両をお借りしてデータ開発 スペシャルデータを製作しています。
グラフでいくらいい数値が出ようが実際に走行しタイムアップしないと意味がありません!!
各サーキットで良い結果が出るようにECUが少しでも役に立つようにもう少し開発を頑張ります!!