Ferrari 458 Italia ECU TUNING

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では本題の記事へ

Ferrari 458イタリア(458 Italia)
パフォーマンスアップにチャレンジしてみた際の感想と結果のご報告です。
と同時に Alientech JAPANのECU TUNINGに対するポリシーなども紹介するにあたり長分になりますので興味のあるかたは是非最後までお読みください。
2010年に発売された458イタリア、縁があり知り合ったお客様から
「マフラーを交換したところトルク感がなくなったのでECUでなんとかならないか?」
との相談があり、最初は 「えっ! 458!」
と少し躊躇はしたのですが、良いのか悪いのかはわかりませんが、難しそうなものほどやってみたくなるという習性がムクムクと首を持ち上げてきたのでお車を一旦、預からせていただくことになりました。

その頃Alientech (エイリアンテック) 本社ではすでに458のECUをK-TAGというツールを使ってデータの読み書きができるようになってはいました。

ただ預かって見たものの肝心のECUがどこに付いていているのかさえもわからない状況。

ハーネスを辿ったりしながらあちこち探し回り、やっと見つけました。
なんと、リアのタイヤハウスの上に鎮座しています。
泥はねなどが懸念される場所のため、しっかりとインナーに護られており
「そりゃあ、目で探しても見つからないよなぁ」
「そもそも、何でここなんだ?」
しかも左右それぞれ1個ずつ! 計2個!

早速、ホイールを外しインナーフェンダーを外してECUを取り外しました。

ここで初めてK-TAGの取説を見てみると、専用のアダプターが必要とわかり急ぎでイタリア本社にオーダーを入れて到着待ちをする事にしました。

アダプターが到着する間に色々下調べをしていると、何とノーマルで570Psもあることがわかりました。
しかもNAエンジンです。パワーは充分な感じでは?と思いつつ、わくわくしながら試乗してみることにしました。

さすがフルモデルチェンジ。F430までのフェラーリとは段違いで、ミッションが驚くほど進化していてシフトアップもシフトダウンもスパスパとレスポンスが良く乗っていて楽しいことこの上ありません。

しかしそれまでにGTRの1000psオーバーなどの車両のSETUPなどの経験もあるのでフルパワーにはすぐ慣れてしまったようで
もう少しなんとかできそう?な欲がでてきてやる気モードに突入

本来メーカーは新車販売をするにあたり設計 試作 テスト 耐久テストなど充分終えてから世に販売致します。
またここ近年排気ガスの規制が厳しくなり思うようにトルクが出せない状況で販売しなければいけないようです 。
当然メーカーではテスト段階ではどこまで矢が飛ぶのか ?販売後どの程度にしておけば耐久性があるのか充分考慮したうえで販売に至るとおもいます 。
ということは実力よりかなり控えめで(セキュリティプログラム)出しているのは間違いないと思い 市販が570Psであれば600psオーバーは狙えるはず と希望が湧きました。
昔エミュレーターを開発したころのように逆アッセンブルしてプログラムを調べると見つけられるかもしれないと思ったけど 1台の車のために何百万も費用がかかることはさけたい 。
データのアドレスを知りたいためにここは先にやった人を探してプログラムのマニュアルを販売できないか相談してみることにしました。
ですが当時ヨーロッパでもまだほとんど施工例がないようで中々見つかりません。
そんな中知り合いを通じて見つけてもらっていたところ何とか手に入り、さらに アダプターが手に入ったので早速データを読みだしてECMのソフトで確認してみるが
まだよくデータの解析ができていないらしく触媒のキャンセル, トルクの上限, 排気温度の上限など 各セキュリティのフラグのキャンセル方法がわかりません。
「んっ?」なんか変化したような感じはするがまだモヤモヤする感じで不満足。

そこで点火時期 、AF値など走行データを確認してみると今まで経験してきたデータとエンジンのスペックを比べるとまだまだ余裕がありそう 。
自分の経験と感性にまかせてデータ変更にチャレンジ !
でもこれまで直噴のインジェクターをやった経験はなく 心配、 AFRもどこがいい感じなのか細かくデータを確認していきます。
一番パワーが出た付近で落ち着かせることにし点火時期も問題無いところで調整して 信号待ちからの発信時 などの普段乗りでのふわ~っと感を感じていたのですが調整後はレスポンスよくなりひとまず区切りをつけることに 。

ECU TUNINGの相談を受けるときに必ずと言っていいほど パワーはどれくらいあがりますか?と聞かれます 。

ガソリンエンジンの性質上最大パワーはアクセル全開+高回転時で発生するものでこの領域を使うことはあまりないのが実情ではないかとおもいます
Alientech Japanでは排気ガス規制などでトルクを出せない領域をReMapすることで コーナーの立ち上がり加速を重点的に尚且つスムーズな ドライビングに貢献できるように日々精進して取り組んでいます。
もちろん最大パワーもおのずとして上がってきますが最大パワーだけにこだわらず 全開走行の領域ではないところのパフォーマンスアップも楽しんでいただければ考えています 。

発売当初から何かと縁があった458ですが  2013年マイナーチェンジしSpecialeというモデルが販売されました。

その458 SPecialeのTUNINGの紹介です 。

F458 Speciale 2016年モデル
ノーマル 585ps 52kg Dyno実測
Tuning 後 650ps 58kg Dyno実測 (65ps UP )
変更点
インテークチャンバー径拡大 +2mm スロットルバルブ ベンチュリー径 +3mm
スロットルバタフライ加工
BMCエアクリーナー
キャタライザー撤去(ArmyTrix製CATパイプ) +エキゾーストバルブ リモート制御
ECU TUNING

 

ALIENTECH JAPANでは現在フェラーリ 458 のECU TUNINGには4つのSTAGEを用意しています。
Stage1 +38ps(フル ノーマル)
Stage2 +45ps(マフラー交換のみ)
Stage3 +65ps 上記仕様変更
StageR  0km REV LIMIT UP (日本仕様のみ)REVリミットはお客様の任意ですが MAX回転は7000rpmでお薦めしています

 

StageRですが 日本仕様の458は停車時に空吹かし時に約3000回転付近でREVリミットが入ります。停車時のREVリミットを引き上げ停車時にも回転が上げれるようにするTUNINGとなります。

※車には必ずと言っていいほど個体差 また色々な条件の違いで必ずしも上記のデータ通りにはならない車両もあることは 予めご了承ください。