ZC33S 新型ポン付けボールベアリングタービン AT-36BBタービン 販売開始!!

 

おはようございます。

今日は題名の通りZc33Sスイフトスポーツ 新型ポン付けタービンの販売を開始しますのでご案内致します。

このタービンをAT-36BBタービンと命名します!!

 

取り付けはノーマルレイアウトとなっております。ですので従来のハイフロータービンのようにポン付けでの取付が可能です。

左 AT-36BBタービン

右 従来のハイフロータービン(各有名メーカーと同サイズ TD025)です。

現在ノーマルのハウジングを使用し更に大きなインペラ―などを組込このTD025サイズよりも大きな羽に入れ替えてもう少し大きなハイフロータービンを販売されている所もあります。

GCGターボなどで取り扱っていると思います。(恐らく)

 

AT-36BBタービンはハウジングから製作しています。

 

サイズはポン付けタービンとしては限界ぎりぎりまで大きくしています。

ですがボールベアリング製にする事でブーストの立ち上がりがスムーズになりZC33Sの魅力の1つである中速トルクを損なわずに高回転でノーマルや従来のハイフロータービンでは

難しいパワーを実現する事を可能としました。

この恩恵は大きくみなさんMAXパワーやMAXトルクに目が行きがちですがそれは全開の高負荷のみでのグラフです。

実際に先行で導入しテストを繰り返していたアタックマシンではコーナーで出口での立ち上がりの加速は他の車両と見比べても非常に速いです。

もちろん車重が軽い事もありますが今月発売のレブスピ―ドの付録DVDを見て頂ければと思います。

ちなみ従来のハイフローTD025との比較ではこのようなグラフになります。

どちらもタービン限界付近までパワーを出した場合の比較です。

黄色 TD025でのハイブースト仕様

灰色 AT-36BBタービンハイブースト仕様

ブーストは違いますが高回転での風量は圧倒的に新型タービンの方がありパワーも高回転では30ps前後違います。

ですがブーストの立ち上がりは300回転しか変わりません。

スムーズに立ち上がり高回転までしっかりと回るそんなタービンになっています。

ちなみにこちらの新型タービンハイブースト仕様ですが条件も重なりTC2000筑波サーキットではリザルトTOPSPEED174kを記録した事もございます。

 

 

そしてまずは画像の通常ブースト仕様とのセット販売に致します。

黄色 AT-36BBタービン 通常ブースト仕様

赤色 ノーマルタービンマフラー交換車ノーマルデータ

 

・新型ボールベアリングポン付けタービン AT-36BB  価格180000円(税抜き価格)

ガスケットKIT付属

・専用通常ブースト仕様データ(MT車のみ) 108000円(税抜き価格)

合計 288000円+消費税28800円 税込みTOTAL316000円

こちらのSETをSET販売価格としてしばらくは(期間未定) 税込み242000円で販売致します。

 

ちなみにこのAT-36BBタービンにはミドルブーストという仕様も作っています。

アタックマシンでのTESTではハイブースト仕様 TC2000リザルト 約171~条件が良い日に174kを記録し

REVSPEEDのスーパーバトルにてZC33Sの中でタイムと最高速も1番になる事が出来ました

ミドルブーストでも約3~4k落ちで走行しているデータが取れていますので並み居るハイブースト勢と変わらぬスピードが出ている事からも

AT-36BBタービンの威力をお解り頂けると思います

これらのデータは代理店での施工を前提とし車両預かりでの現車確認 仕様によっては微調整が必要になります。

こちらはベースデータの最後の確認を行った後に販売を開始致しますがサーキットタイムアタックユーザー向けとなります。

ミドルブーストの参考車載はこちら

岡山国際 ZC33Sミドルブースト

 

 

ここで開発秘話ではないですが・・・

ZC33Sでここまでハイパワーを出すのには苦労しました。

まず1つ目はブースト問題です!!

解析出来ているMAPを変更してもブースト中速で1.3k(オーバーシュートで1.4kかかる事もある)で高回転では0.9kまで落ちます。

ですので弊社も最初はこのブーストでした。ただこのブーストは非常に安定して走る事が可能です。通常走行 街乗りからワインディング、たまにの長距離ドライブやたまにサーキット走行などの方にはこのくらいのブーストが非常に良いです。またノーマルタービンに限っては排気圧力センサーをエキゾーストハウジングに取付て計測すると排気圧力が非常に高くなっている事から高回転時にこれ以上ブーストを上げてもパワーが出ない事も確認しています。

それでも中速だけは1.5k掛けた方がトルクが出るので、ノーマルタービンSTAGE4というハイブーストデータを作成しました。ハイブースト仕様にした途端、燃料の補正が大きく入るので燃料の補正をOFFにしてSTAGE4を作りました。

そしてそれでハイフロータービンを回せばもっとパワーが出せると思った所に、当時島根県から連絡して車を鹿児島まで持って来て頂いた物凄い情熱を持った青年と出会いました。

話を聞くと当時はタカタサーキットを走っていましたが筑波サーキットに遠征してHKSのTRB04は無理だけどそれを除いた中で1番に出来れば1分を切りたいという事でしたのでサポートを決め車を持って来て頂きTD025タービン(HKS GT3FX)にてハイブースト仕様を製作しました。

装着し回してみるとハイブーストでも高回転時にブーストをかけてもパワーが落ちて来ません!!

ですがノーマルタービンの頃調整している燃料MAPを全開に濃くしても燃料が足りません。ですがハーフスロットルで同じブーストがかかると今度は燃料が濃くて吹けません。

困りました!これはインジェクターが足りないのか!?そう思いましたが・・・いました隠れMAPが!!

そこを触ると普通に燃料は調整出来るようになりました!!この時にTⅮ025でTC2000に初遠征で1分2秒フラット

これはもう少しパワーを出して足回りも改善すれば1分切りのオーナーの目標を達成出来ると思い新型ボールベアリングタービンをテスト

TD025では高回転で1.2k弱が排気圧力的に限界だった所1.4k程まで上げる事が出来パワーアップをする事が出来ました。中速は1.6k(ハイブースト仕様)

ちなみにこのブーストでもエンジンはノーマル工場出荷状態(油圧対策でモンスターさんのバッフルが入っています)

燃料ポンプやインジェクターもノーマル

空燃比も直噴ターボでは安全パイの範囲で回しており少しデータを公開すると

REVは6800rpm

6000rpmでブースト約1.4k

AFR約11.8

 

これでも岡山や筑波を走ってもまだエンジンは元気です(水温や油温、油圧には注意しないといけません)

弊社の新型ボールベアリングタービン AT-36BB+弊社のデータは、エンジンの耐久性も今の所問題無く最近ご質問頂く事も増えた燃料系の変更等が無くても、

リーズナブル且つ安心してパワーアップを行う事が可能です。

今後これ以上大きなタービンを装着するとどうなるかはテストしてみないと分からないですが・・・

 

オーバーヒートしたエンジンを譲ってもらったのでエンジン内部のパーツ開発なども需要があれば行っていきたいですね!!!