ZC33S スイフトスポーツNEWデータ販売開始と裏話
おはようございます。
今日はZC33S スイフトスポーツ NEWデータが出来ましたの本日より販売開始致します。
今回のNEWデータはSTAGE2.5となります。
MT専用データで対象としましてはマフラー交換車となります。
STAGE2.5
・MT専用
・マフラー交換必須
・要NGKレーシングプラグR2556G-8交換
みなさん気になるパワーとトルクですが下記の通りになりました。
車両 ZC33S MT 2019年2月登録車
仕様 ノーマルからHKS SPEC-LマフラーとNGKレーシングプラグへ交換
赤ライン 上記仕様でのノーマルデータ 最大馬力140.4馬力 最大トルク23.92K
黄ライン 上記仕様でのSTAGE2.5データ 最大馬力172.4馬力 最大トルク31.03K
DYNAPACK TCF1.0補正係数無しでの結果になります。
計測時の気温は19度 湿度39%でした。
このSTAGE2.5は以前からあるノーマルマフラー対応のSTAGE2と真夏にTCF1.0で170馬力を超えたSTAGE3データの間のデータを
マフラー交換車向けに発売したいなと考え今回モニター車を募集し開発致しました。
STAGE3データはノーマルタービンでは結構パワーが出ていますがマフラーが限定されている事や現車確認を必須としています。
ですので性能的にはSTAGE3を希望したいが価格を抑えているSTAGE2が魅力でSTAGE2データをご選択頂くお客様が多いのが事実でした。
そうなりますと他社様でもSTAGE2の性能を超えるデータなどがございますのでSTAGE3データよりもデータ的に安全な方に調整し新しく解析出来たMAPやMAPの作り方もFK8などのテストで培った経験をもとに新しいデータを作成しました。
そしてこのSTAGE2.5データを本日より発売開始致します。
みなさんの気になる価格ですが
STAGE2.5 88000円(税抜き)とさせて頂きます。
そしてここからよく見て下さいね。
STAGE2.5発売記念としまして先着にはなりますが
キャンペーン価格 50000円(税抜き)にて販売致します。
MT AT共にSTAGE2データも同様の価格とし先着順とさせて頂きます。
※先着の台数は最初のお問合せの反応をみて決めさせていただきます。そう多くは考えていません。
※現在 HKS SPEC-Lマフラーでの適合確認が取れています。こちらのマフラーと著しく性能が劣るマフラーを装着の際は
ノッキングが発生する場合がございます。随時適合確認の取れたマフラーはご紹介していきます。
万が一ノッキング等が仕様により発生した場合はデータ変更も可能ですのでお気軽にお問合せ下さい。
そしてここからは裏話です。
まず1つ目はガソリンの話です。こちらの車両をお借りしてまずはSTAGE2の性能の確認でした。
すると今まではどんな車両でも出なかったノッキングが発生します。マフラーを交換しているにもかかわらずノッキングが発生します。
車両の個体差の激しい車種でもあるので点火時期をどんどん下げていきますがなかなかノッキングが消えません。
ノーマルデータに戻すと・・・・ノッキングが発生します。
これは間違いないとオーナーさんへ確認!!場所は伏せますが看板にメーカー名の無いスタンドにてハイオクを給油したとの事でした。
タイムアタック車などにも入れている信頼の出来る近所のエネオスのハイオクに入れ替えるとノーマルでのノッキングもSTAGE2でのノッキングも無くなりました。
みなんさんにお願いですがECUチューン後はブーストや点火時期などもあがりますので信頼のおけるスタンドにてハイオクガソリンを給油して下さい。FK8でも1度失火症状の消えない車両がいましたがその方しかハイオクを入れないような小さなスタンドでの給油でスタンドを変えてもらった所問題が出なくなった事例もございます。
中にはノーマルでも不具合の出るハイオクガソリンもございますのでシェルのV-Powerや大型の信頼のおける店舗などがお勧めです。
次にパワーチェックのお話しです。
まず率直に言いますとこちらのグラフはおおよその目安にして下さいという事です。
まずはDYNAPACKとローラー式の通称シャシダイでは計測方式が違う為同じ数値が出るとは限りません。
特にDYNAPACKとローラー式ではトルクカーブにおいて大きく差が出ます。
それは計測方法の違いが大きいです。
そして今回色々と分った事がありDYNAPACKでもDYNAPACKの機種による違いや設定によって数値が変わるという事です。
まずは今回のテストカーがHKSさんのSPEC-Lマフラーに交換しているにも関わらずノーマルの馬力が低かったんです。
9馬力上がると言われており実際にこちらのマフラーの効果がテストした方々に聞くと実際にそのような効果があると聞きました。
最初はこの車両が少しノーマルでパワーの無い車両なのかなと思っていたのですがどうやら色々と調べていると最新式のDYNAPACKと旧型のDYNAPACKでは3-5%の誤差が生じるという事。そして新しい方が低く表示するという事でした。今回計測したのは最新式のものでした。
そう考えると他社では140馬力弱出ているノーマルマフラーでの数値と今回140馬力からマフラー分の9馬力を差し引いた馬力も納得がいきます。またDYNAPACKの種類だけでなく気温や湿度、また設定する負荷の数値、またDYNAPACK自体の温度やOILの劣化具合などでも数値が変わってきます。
まずは下記グラフを見て下さい。
赤は先程のノーマルデータ(HKSマフラー NGKレーシングR2556G-8)
黄色はSTAGE2.5データです。設定は全く同じです。
そしてグレーは新開発のデータですと言いたい所ですがグレーは全く同じSTAGE2.5のデータをDYNAPACKの計測方法を変更した結果です。
馬力で約4馬力向上しました。何をしたかというとDYNAPACKについている温度計を外気温19度に対し脇にはさみ35度まであげて計測しました。
DYNAPACKの設定次第では外気温補正の設定が出来るので外気温を高く誤魔化せば実際の数値より高く表示する事が可能という事です。
またECUデータも書き換えた直後と乗り回して学習が進んだ後では出力も変わってきます。また全国各地色々なガソリンスタンドがあるのでハイオクガソリンの性能も違います。
今回何が言いたいかというとこのようなグラフは参考程度にお考えいただければという事です。
DYNAPACKとローラー式ではそもそもの計測方式が異なるので近似値の数値が出る事はほとんどありません。
同じDYNAPACKでも機械ですから完全に同じ数値が出る事はありませんし設定方法や計測方法で多少の誤差もございます。
また純正ECUは非常に賢くみなさんの乗り方で日々学習機能が働きAさんが1000キロ乗った時とBさんが1000キロ乗った後では全く同じ状況とは限りません。
パワーチェックにいったが表示されているパワーやトルクが出なかったので嘘ついているんではないですか?と御叱りを受けた事もあります。もし私たちが表示している馬力やトルクより低く表示された場合はこのような事情がありますし逆に高く表示される場合もございます。
ですのであくまで参考にして頂き実際の乗り味などをお楽しみ頂ければと思います。
最後に今回はまだ技術力不足でSTAGE4の発売は開始出来ませんでした。
引き続き開発を続けていきますのでもうしばらくお待ちください。