日産クリッパーDR17V スズキエブリイ DA17W ターボ車両ECUデータ完成
おはようございます。
今日は開発を行っておりました日産クリッパーDR17V スズキエブリイDA17W(V)のターボ車両のECUデータが完成致しましたのでご報告致します。
テスト車両は日産クリッパーDR17VですがスズキエブリイDA17Wと同じですね。
エンジンはR06A 660ccターボエンジンです。
データの開発になるのでまずはノーマルの走行性能をデータロガーにて計測します。
HA36SアルトワークスとエンジンやECUの形状も同じです。
HA36Sにはワイドバンドと呼ばれるO2センサーが使用されていますがこちらのDR17Vにはナローバンドと呼ばれるO2センサーですので正確な燃調を取る為にダウンパイプを取り外し触媒前にセンサーを追加します。
そして走行してみると高回転で失火症状が発生し綺麗に吹け上がりません。
青のラインが回転ですが回転が一瞬落ち込んでいるのが分ると思います。
車両を調べると
色々と取り付けてあったので撤去しました。
説明書を読むと噴射タイミングを変更したりブーストを上げたりレスポンスが良くなってりするようです。
全て取り外しノーマルデータで走らせてみると
綺麗に吹け上がるようになりました。
ノーマルのブーストは一瞬オーバーシュートで0.9k程かかりますが約0.7Kでした。
燃調もスズキらしく濃いめです!!
ここからデータ開発を行います。
簡単に説明しますと
ブーストMAP(たくさんあります)
トルクMAPやトルクリミッター
燃調や点火時期
などを変更します。
ブーストは約1.0kに設定しております。
4WDのAT車でしたので正確なパワーグラフはありませんが走行性能としましては
ノーマル時に全く同じ地点から同じ走りをした際に
とある車速から+65キロ加速するのに(例30キロから95キロに加速するタイム)
ノーマル 24,218秒
ハイオクデータ 15.768秒
と物凄く加速性能が上がりました。
これは車体が重く非力なノーマルですと少しのノボリ坂の区間があるのでほぼ加速しない区間があるのでこのような差になったと思います。
ちなみにですが色々なパーツをつけている入庫時は
18.426秒とパーツの効果はあるようです。ですがトラブルが発生していたことも事実です。
正直な所、この車両が使用されるシチュエーションとしましてはサーキットをレブリミットまで全開という方は非常に少なくほぼ街乗りや高速道路での通常走行がメインのシチュエーションになると思います。
ですのでブーストや燃調や点火時期を更に詰めてよりパワーを求める事も出来ますが街乗りやハーフスロットルでの乗り味の方により時間をかけデータの開発を行いました。
開発終了後に試乗されましたオーナー様も出だしからのトルク感に満足頂き車体が軽く感じるようになったと感想を頂きました。
乗っていてももうノーマルには乗りたくないと思うくらい体感頂けると思います。
現在ハイオク仕様のみデータが完成しております。
是非DR17Vクリッパー DA17Wエブリイ ターボ乗りの方はお気軽にお問合せ下さい。
※現在こちらのECUは書き換え機の問題でALIENTECH JAPANのみでの施工となります。
代理店様での施工の場合はECUの郵送が必要になります。
書き換え機も独自製作しました。