ECUチューニングとは
おはようございます。
今日はたまにご質問を頂く内容について改めてご説明させて頂きたいと思います。
その内容はECUチューニングって一体何をしているのか?
まずはおおまかな流れからご説明したいと思います。
まず第一段階で必要なのは純正ECUからノーマルデータを読み出す事が必要です。
ALIENTECH JAPANでは
・ECU本体と通信しデータを読み書きするK-TAGという機材を販売しております。
K-TAGは非常に多くのECUと通信可能な世界でもシェア率は恐らくNo1な書き換え機です。
・次に車両のOBD2診断ポートからECUのデータを読み出したり書き換えるツール KESSV2がございます。
このKESSV2も多くの車両から書き換えを行う事が可能です。
この他1台に1機使用出来る書き換え機Powergate3もございます。こちらはまた今度詳しくご説明いたします。
このようにK-TAGやKESSV2を使用してECUや車両からノーマルデータを読み出す事が、まずECUチューニングの第一段階です。
そしてここで1番多く聞かれる事が
ALIENTECHのツールの中にチューニングデータが入っておりそれを施工すると何馬力あがりますか?
っというご質問を多く頂きます。
正解は・・・・・・・・・1馬力も上がりません!!
そもそもですがこのK-TAGとKESSV2という機材はデータをECUや車両のOBDポートから読み出しと書き込みだけを行うツールです。
2つの機材の中にはチューニングデータは存在しないのです。
なのでALIENTECHの機材を使用しようが他のメーカーの機材を使用しようが性能差には全く関係ないのです。
ではどのようにデータをチューニングしてパワーアップしているのかというと
エディターや編集ソフトと言われるソフトウェアを使用して読み出したデータをチューニングします。
ALIENTECH JAPANでもECM Titaniumという編集ソフトを販売しております。
じゃあこの編集ソフトの中にノーマルデータを入れると何馬力UPのSTAGE○○というデータがあって製作できるのですか?
っと聞かれる事がありますが正解は・・・・・・・NOです。
こちらはデータの各MAPの場所はここですよ、計算方式はこうですからこのようなMAPになっていますよっと教えてくれるソフトです。
ですのでECM Titaniumもデータを編集する為のソフトウェアであってこの中にチューニングデータがあってそれをコピーするという事ではなく
このECM Titaniumを使用してデータを編集する事でパワーアップするデータを各々で作っていかなければ行けません。
こちらも良く聞かれるんですがALIENTECHを使うと何馬力上がりますか?イタリア本社には何馬力UPのデータがありますか?
っと聞かれる事が非常に多いですが正解は・・・・・・・1馬力も上がりません。
そもそもですがALIENTECHイタリア本社はK-TAGやKESSV2やECM Titaniumなどの書き換え機と編集ソフトを販売する会社であってデータのチューニングは
一切行っておりません。
ですのでこのECM Titaniumや他メーカーの編集ソフトを使用して、いかにパワーの出るデータを作る事が出来るかは、それぞれデータ作成者の腕の見せ所となります。
このように各MAPがどうなっているのか?このMAPの意味は?っと考え数値を変更していきます。
ですのでどれだけMAPの意味を理解しているか?どこのMAPをどうすればどうなるか?などで出来上がるデータは違ってきます。
昨今のECUは非常に多くのMAPから作られています。
FK8はトルクマップだけでも数百MAPあります。ですのでハイパワーデータを作製するにはそれなにり時間も必要です。
出来上がったECUを購入しコピーしてそこから小変更を行い販売しているなども聞いた事があり
実際に先日不調で走れない車両のデータをチューニングした際に1部MAPが全くうちのデータと同じMAPだったなどの事実もあります。
というALIENTECH JAPANもあそこのデータはうちが作ってると聞いたのですが本当ですか?とメールを頂く事もあります。
ですのでどこよりも実績を出せばそういわれる事も無いかなと思い、日々勉強しお客様にとって喜ばれるデータの開発を行っていきたいと思っています。
FK8シビックタイプRでは鈴鹿サーキットで2分17秒 TOPSPEEDが240km(GPS計測)を記録している車両もございます。
https://www.youtube.com/watch?v=0Q4lldDC51k
こちら真夏にですがDynapackにてTCF1.02にて400馬力を記録したSTAGE4データを施工しています。
TCF1.02の理由ですがこれはSTAGE2やSTAGE3を計測した際に以前計測したSTAGE2とSTAGE3とノーマルデータをその日の条件に合わせた際にTCF1.02が必要でしたのでTCF1.02で計測しています。この日は約35度と暑い日でしたので現在計測すればTCF1.0でも400馬力を超えると思います。こちらの車両で近々ダービン交換にてテスト予定です。
そしてZC33Sスイフトスポーツでもサーキットタイムアタック車両にて好結果を出して頂いております。
https://www.youtube.com/watch?v=ozIMXuKNM7g
こちらの車両ですがHKSのGT3 FXタービンを使用しております。
TCF1.0で205馬力を記録しています。
こちら他社で良く使用されているTCF1.15換算ですと約235psとなります。
最大ブーストは1.5k(オーバーシュートでは1.6k程)です。
ZC33Sは上でもあるように単純にブーストMAPを上げるなどでは1.3k(オーバーシュートで一瞬1.4kなどを)がほぼMAX値になります。
ですがALIENTECH JAPANではECUデータの変更のみでブーストを1.6kまで上げております。
テストでは1.8Kまでテストしておりますが安定して使用出来る1.5Kにこのアタックマシンは設定しております。
タービン交換車でブーストをここまで上げると非常に制御が難しいです。
チェックランプの点灯、異常に薄い燃調MAPで濃く出来る限り濃くしても足りません・・・
そこをうまく突破できるとそっちがそうなるのか・・・っと1度いや3度くらいはあきらめましたがなんとか色んな難題をクリアして
ECUデータのみでこのデータは完成しました。
Dynapackのグラフのみではなくしっかりとサーキットをアタックをしても問題無いデータとなりました。
現在広島県のタカタサーキットにてFFレコードタイムを更新されたようです。
皮算用ですがオートポリス2分1~2秒 TC2000 1分0~1秒
くらいのタイムになるのではないでしょうか?
こちらの車両にはPOP&BANGオプションも施工してあります。
マフラーが少しこもるような音質のマフラーなので分かりにくいですが1コーナー進入時にパラパラパラと聞こえますね!!
こちらのPOP&BANGオプションもECUのデータのみで行っておりブーストアップ同様後付けパーツはいりません。
ZC33Sはスロットルオフで燃料が出ないのでそこの調整が肝です!!
少し話がそれましたがこうやって作ったデータを再度K-TAGやKESSV2を使用してECUにチューニングデータを書き込みます。
現車合わせではこれを何度も繰り返し行い
データロガーとにらめっこしてデータを作り→走行→LOG確認→データ変更→書き込みっと続けます。
純正ECUでパワーを出すには1番重要なのは・・・・・・これを続けるメンタルですねw
それと次にどれだけのMAPの理解が出来るかです。
以上簡単ではございましたがECUチューニングの流れになります。
まとめますとECU書き換え機のK-TAG KESSV2やデータ編集ソフトECM Titaniumにはチューニングデータがプリインストールされているわけではなく、
チューニングデータは全てALIENTECH JAPANにて開発を行っております。
是非機材に興味のあります業者様はお気軽にお問合せ下さい!!
ALIENTECH JAPANではALIENTECH JAPANが開発したECUチューニングデータをお客様へご提供して下さる代理店を募集しています。
こちらも興味のございます業者様はお気軽にお問合せ下さい。
現在 代理店の無い都道府県におきましては非常に加入しやすい代理店契約となります。
また初期費用のかからない契約も検討していますのでお気軽にお問合せ下さい。
インターネットの発展やSNSなどで現在情報が世界にはあふれています。
その情報を全て信じるのではなくどの情報が正しいのか見極める力が