FK8シビックタイプR 不具合情報
こんにちは
今日はFK8 シビックタイプRの不具合情報をご報告致します。
こちら前期型のFK8ですがSTAGE3を施工後しばらくするとご連絡があり、最近高いギアで低速から全開にするとエンジンが一瞬止まるような症状がありますとご報告を受けました。
STAGE3は多くの車両に施工しておりテストでも沢山乗りましたがそのような状況になる事は少なく症状を聞くと、症状が出るときもあれば出ない時もあるという事で同じ鹿児島県内のお客様の為1度ご来店頂いてデータの確認や走行LOGを取り確認させて頂く事になりました。
1度目の点検時は不具合が発生せず・・・・ですがLOG上少し気になるポイントがありました。
FK8といえばタンクからくみ上げる低圧側の燃料ポンプのリコールがあった車両ですがこのFK8は発売当初のモデルで燃料ポンプのリコール対象の車両ではないので
もしかすると低圧側の燃料ポンプの問題かもしれませんという事で低圧側の燃料ポンプをディーラーにお願いして交換してもらう事になりました。
すると交換後また連絡があり症状が頻発するようになりましたとご報告があり再度入庫頂いて点検すると
画像の青の縦のラインが入っている所ですが約3000回転でブーストが1.55k以上(OBD2ではここまでしか表示しません)かかったときに燃料圧力が6840Kpaしか掛かっていません。直噴ターボのFK8は全開時の燃料圧力のターゲットは20000Kpaです。
全開中に燃料圧力がドロップしています。
データで全開中の燃料圧力を低下させるような事はするはずもなく色々なSTAGE3施工車両のLOGを確認するもいずれの車両も20000Kpa付近を推移しています。
そこでオーナーと相談し低圧側は純正新品を交換しているのでエンジンについている高圧側の機械式の燃料ポンプを交換すると・・・・・
燃料圧力は正常に戻り調子も良くなりました。
ちなみに高圧側の燃料ポンプがおかしい状況でもブーストの掛かりがSTAGE3よりもおだやかにしているSTAGE2では症状は出ませんが燃料圧力症状が出ないぎりぎりまで低下する傾向にある事も確認しています。
ですのでFK8 シビックタイプR 特に前期型のお乗りの方や走行距離を走られている方で最近にたような症状が出てきているという方はこの燃料圧力の低下の恐れもございます。
ちなみにSTAGE3よりも更にブーストを0.2k程上げブースト2.1k仕様の車両でもこの症状は出ていない事からポンプ容量不足などではなく劣化によるトラブルと思います。
ブログで紹介させて頂いたのは現状トラブルが出ている方や現在ノーマルデータでは症状が出ていないがECUチューニング後に症状の出る方も恐らく今後出てくる可能性もありますのでご紹介させて頂きました。