GRヤリス エアクリーナー比較検証

おはようございます。

今日は先日モニター施工にて施工頂きましたGRヤリスのオーナー様に御来店頂きエアクリーナーの比較テストをおこないました。

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こちらの車両前回ご紹介しました通りDTEという海外メーカーのブーストアップモジュールが装着されておりました。

こちらはMAPセンサーの他にカムセンサーやエアフロセンサーも誤魔化す事でブーストだけでは無く色々な項目を調整する事でパワーアップが可能という商品のようです。

1番ハイパワーモードでは街乗りはギクシャクして乗りずらく全開走行もノーマルと比べると多少良くなったかなという印象です。

サブコン取り外し後に、上記でご説明した通りの様々なセンサーを誤魔化してる影響が残るので、ノーマル状態での学習をさせる必要があるため学習をさせ直した後、STAGE1施工後にお客様にはかなり変わりましたと喜んで頂きましたが、テストカーに比べると少し腑抜け間がありましたのでディーラーで車両に残っている履歴などを全て消去頂き再度ご来店頂きました。

現在当社でもトヨタの学習リセット出来る機材を準備中です。

 

まずは元々現車についていた、こちらのエアクリーナーの状態で走行ログを取ります。

前回ご来店時から学習リセットの効果かフィーリングは良くなっていました。

ログデータを見ると

エアフロセンサーで計測している吸入吸気温度は街乗り状態で約55度です。外気温30度越えの昨日の昼間ですがテストカーに比べると少し高いようです。

次は全開走行してみました。

吸入空気温度は約45度と街乗りより少し下がりましたね!!

エアフロセンサーが読んでいる空気量はMAXで227g/s

 

次にエアクリナーをノーマルに戻してみます。

早速街乗りからしてみると・・・・

出だしからトルク感を感じます!!!

吸入空気温度(エアフロセンサー部)も約43度と10度程社外エアクリーナー時と比べると低くなっています。

また純正クリーナーBOXの形状も考えられて作られているのそれも相まって良くなっている印象ですね!!

続いて全開走行してみました!!

まずは印象から発表するとトルクが増え高回転が伸びる気がします。

ですが・・・

全開時の吸入空気温度は約58度まで上昇

これには理由がありこのGRヤリスのエアクリーナーですが普段はエアクリーナー上部からの空気のみを吸っています。

ですがスポーツ走行時(ブーストがある一定を超えると)

純正エアクリーナーBOXについているこちらのソレノイドバルブが作動しエアクリーナー下部からも空気を取り入れます。

その為エンジンルーム内の熱い空気を吸ってしまい吸入空気温度が上昇しています。

こちらの結果だけを見ると今回取付られている社外エアクリ―ナーBOXの方が良いのでは無いかと思われるかもしれませんが

まず1つはこの後インタークーラーにて空気は冷やされる為この差がどこまで実際にエンジンに入る際に開きがあるかは今回手持ちのデータロガーでは

すぐには計測が難しい事もあり分かりません。

ですが上で書いたフィーリングは街乗りも全開も純正エアクリーナーBOXの方が良いです。

それを裏付けるような結果として

取り付けられていたエアクリーナーはエアフロセンサー取付部のパイプ内径が2mm細かったです。

エアフロセンサーにとってセンサー取付部の内径が変わる事は流速も変わってしまいます。

そうするとエアフロセンサーが読み取る数値も内径が細くなった分に流速が上がり実際の空気量より多くの空気が入っていると認識してしまう報告がECUに行くことが多いです!!

全く同じ空気量がエンジンに入っている場合内径が細い方が流速が速くなるのでセンサー読み取り値は基本多くなります。

ですが今回エアフロセンサーが読み取る値は

社外エアクリーナー 全開時MAX227

純正エアクリーナー 全開時MAX234

っと差は7ではありますが約3%低くなっています。

 

フィーリングとこの数値から読み解くと社外エアクリーナーの方が純正クリーナーBOXと比較して空気が入らない状態と言えます。

実際にブーストも若干ではありますが純正クリーナーBOX時の方が上がっています。

 

オーナーにご報告すると早速純正BOXの下部にダクトを引けないか考察されておられました。

 

冬場などは特に純正BOXの方が良いでしょうね!!

 

ですのでしっかり形状や分析が行われているEVENTURIのエアクリーナーなどは効果は大きいと思いますが世の中にはとりあえず製品化すれば

売れるだろうと出される商品も多いのも事実です。

今回のエアクリーナーも何かしらの汎用品にヤリスのエアフロセンサーが付くようにアダプターがついており内径が細くなっている・・・

っという商品でした。

オーナーさんも帰路にてトルクの全体的な向上を体感されたようです。

 

当社でもSTAGE2開発時に数種類のエアクリーナーもテストしてみますのでまた気になる方はブログをチェック頂ければ幸いです。

 

こちらにもあるように純正のフィルターを外すだけでもSTAGE1では13ps向上したデータもあるのでエアクリーナー交換の効果は大きい車種ですが商品選びは慎重に行ってください。

またエアクリーナー交換時

こちらのソレノイドバルブは取り外さないようにしてください。

純正クリーナーBOXについている配管はメクラしてソレノイドバルブのコネクタは取り外さないようにして車両に固定ください。

 

もしSTAGE1希望の方で既に取り外した方は再度取付てディーラーにてDTCや内部のエラーなどを1度消去して頂く事をお願い申し上げます。